女性版EDの症状と原因を知っておこう

女性性機能障害の女性
女性版EDというのは、女性性機能障害(FSD)とも呼ばれるもので、性行為の際に満足な結果を得ることができないというものです。
EDというのは本来は男性特有のもので日本語では勃起不全と訳され、勃起機能の低下によって満足な性行為が出来ないものを指します。
本来は男性特有のEDですが、同じような女性性機能障害に関しては女性版EDと呼ばれます。ただし女性版EDは男性のEDとはまったく症状が異なります。

男性のEDにおいては、ペニスが勃起しなくなる、またはペニスの勃起が維持できないといった症状です。この原因はペニスへの血流の低下などが考えられます。
精神的な問題もありますが、それまで正常な性行為が行えていたにも関わらず、機能が低下した場合にはEDとして扱われます。性欲はあり、さらに興奮するにも関わらず勃起が起こらないというのが特徴です。
治療方法としてED治療薬が投与されます。男性のED治療薬の場合にはバイアグラ、レビトラ、シアリスなどが知られ服用することで原因となっているペニスへの血流を改善し勃起しやすい状態にします。
ただし、この場合にはあくまでも勃起しやすい状態にするだけで性欲を高めたり、精子を作る能力を改善するといったことはなく、それらは薬以外の方法で改善が必要です。

一方で女性版ED、FSDは端的に言えば性行為を行っていても濡れない、感じないといった症状が現れます。濡れないというのは、愛液(膣分泌液)が分泌されないことで膣内の潤滑剤が得られないことにより自然な状態での性行為が出来なくなります。
また刺激を受けたりしても感じないと満足いく結果にはなりません。
もちろん女性版EDにはいくつかの原因と症状がありますが、いずれにしても女性版EDになると満足な性行為が行えなくなり、パートナーとの信頼関係の構築や子作りに対しても悪影響が出る場合があります。
このため近年は女性版ED、FSDに対しても治療が行われるようになっています。

性被害などのトラウマから濡れなくなる女性もいる

女性版ED、FSDの原因としてもっとも大きいのが心理的な原因です。いわゆる性行為に対して恐怖心を持つことにより、それを拒否しようという心理が働き、それがFSDに繋がるとされます。
例えば強姦や近親相姦などの暴力的な性行為を受けた場合や性行為に痛みを感じる場合、中絶や死産といったもの、また男性のEDや養育環境なども原因になりえます。
いずれにしても、心理的な原因の場合にはカウンセリングや心理療法、行動療法で治療を行うことになります。

一方で女性版EDでは心理的な原因ではなく肉体的な理由で起こるものも多くあります。それが加齢による女性ホルモンの低下です。
女性ホルモンは女性の身体を維持する上で重要な役割を果たしていますが、女性ホルモンの分泌が低下すると膣内の機能が低下し、膣炎を起こす場合があります。
また女性ホルモンの分泌が低下する理由は加齢だけでなく、ピルや抗うつ剤の服用や、また甲状腺機能の低下によっても発生します。もちろん心理的な理由と肉体的な理由が合わさって発生するケースもあります。

女性版EDを改善する場合には、痛みやトラウマなど恐怖心がある場合には心理カウンセリングを行う必要があります。また性行為の時にはリラックスすることも重要ですから筋肉のマッサージもポイントです。
医療機器としては膣ダイレーターと呼ばれるものがあります。これは膣筋肉を鍛えるためのもので棒状の膣ダイレーターを潤滑ゼリーを塗り膣内に挿入し締めたり緩めたりすることで筋肉を鍛えます。
またこれらのマッサージや膣内筋肉を鍛えるといった効果がない場合には女性版ED治療薬を利用するのもポイントですが、男性のEDとは異なり原因が心理的な影響が多いため、まずはマッサージや食事を見直し女性ホルモンを分泌する努力を行うのが良いといえます。